#0 醍醐 知輝

醍醐 知輝:
Puzzrialの管理人。かつては下北沢/三軒茶屋エリアに住んでいたものの家で食べるチーズトーストにやみつきのあまりお洒落なお店とは適度な距離を保ち、現在は東京の小岩で虎視眈々と街への進出する機会を窺っている。現在はアニメーション制作会社でアシスタントプロデューサーとしてアニメを作っている。元ソフトウェア会社のSE/SIer。1993年1月1日生まれ。東京都板橋区出身。Instagram→

インタビューサイト『Puzzrial』

モノ作りは誰でも始められる。
何年か前、社会人になってからしばらくの間、イラストレーターでもないのに絵を描いてはSNSにアップしていて、学生時代の友達の多くからは「醍醐どうした?」と白い目で見られていた自覚があります。
当時の僕は『新しい何か』を探していて、もがくように平日も仕事終わりに明け方まで絵を描いたり友達と遊んでいました。
描きたいから描いていただけなのに『イラストレーターじゃないから』という理由で周りから小馬鹿にされていたことに疑問を抱く日々。
でも『誰だってモノづくりしていいじゃない!』という気持ちが強くあったのでこのサイトを作りました。
ここからは、僕がこうしてPuzzrialを作るにあたって使った道具や制作のお供を紹介していきます。

Materials

▲少年と大鷲トリコの絆を描くアクションアドベンチャーPS4®ソフト『人喰いの大鷲トリコ』の初回限定版特典として同梱されたBRUTUS特別編集ブックレット。ゲームデザイナーの上田文人氏を作り上げた”マテリアル”と制作秘話、設定の一部が掲載されている。当ゲームは第21回 文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞受賞。『人喰いの大鷲トリコ』4,290円(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)/『上田文人マテリアルブック』(マガジンハウス) 

Puzzrialの原点であり教科書。
『クリエーターってどんな道具を使っていて何からインスピレーションを受けたりするんだろう』という疑問を常々思っていた時にこの本を読んで目から鱗でした。『上田文人さんてこんな道具使ってるのか!』とか『この作品好きなんだ! 俺と一緒だ!』と驚かされ、『色んな表現者にこの質問を自分ができたらどんなに素敵だろう』と思いました。言うまでもなく当Puzzrialはこの本から大きな影響を受けています。

▲軽やかな書き心地とちょっとしたものを挟む時に嬉しいゴムバンド付き。『ソフトカバー ノートブック ラージ(スクエアード)』3,190円(モレスキン)。

書いたものが手元に残るのはやっぱり嬉しい
デジタルツールで作成したものは物理的にはただのデータでしかないので、『描いたものが確かにココに存在する』ということが単純に嬉しくて使ってます。アイディア段階でのメモから、具体的な仕様を考える設計段階でもまずはノートに書き記すようにしています。少し飽きたら気分転換に空いてるスペースに落書きもします。

▲多機能ボールペンながらノック式&ツイスト方式のためスマートな形でストレスの無い書きご心地。『2+1(ツープラスワン)エグゼクト ブラック&ブルー』(PILOT)

長く使うほど手に馴染む。
元々はシャーペン+黒/赤ボールペンだったのですが黒を青のインクに変えて使ってます。青い色は記憶に残りやすいという話を何かで聞いたことがあったし、ノートにたくさん書いても黒一色と比べると圧迫感が無くなって見返す時に負担も減ります。5年近く使ってますが今後も使い続けたいです。

▲香り豊かな本格エスプレッソとミルクをたっぷり加えたまろやかさのベストバランス。『マウントレーニア カフェラッテ』150円(森永乳業)

昔も今も夜更かしする時の相棒。
中学生の時から大好きでよく飲んでて、ここ最近も深夜はこれを飲みながらPuzzrialの作業をすることが多いです。

▲驚異的な迫力あるステレオサウンドかつIPX7準拠の防水性能で天候問わず音楽が楽しめる。『JBL Flip 4』(JBL)

室内でも室外でも思いっきり音楽を楽しめる。
なかなか机に向かう気力が出ない時に音楽を流すとスイッチが入りやすくなります。手ごろな値段だけど音質も気に入ってるので重宝してます。キャンプに行った時にも使ってます。

▲今となっては新型のMacBook Airも出てるけど使い心地は十分。『MacBook Air 13インチ』(Apple)

気負いせず使える軽さが作業を手助けしてくれる。
キーボードの手触りが好きだし大きさの割に重くないので机だけでなくソファで寝転がりながら使えるのであまり気負いせず使えます。本当はステッカーを貼りたいけど何を貼ったらいいか昔からずっと迷ってます。

▲フォントデザイナーのRyoichi Tsunekawa氏によってデザインされた、レトロな雰囲気を残しつつも現代的なシャープさを持つアール・デコフォント。『Yasashii Bold』1,494円から(Ryoichi Tsunekawa)

Puzzrial制作の原動力の一つ。
『Puzzrial』のメインロゴや見出しなどで使用させて頂いているフォントです。このフォントとの出会いは映画『ラ・ラ・ランド』でした。タイトルロゴや本編内で登場した文字がとても素敵で、いつかフォントを選ぶ時が来たら何かで使用したいなとずっと思っていました。

▲デイミアン・チャゼルが脚本/監督を務めた、女優志望のミアとジャズバーを持つことを夢見るセブの恋愛と夢を追う姿を描いたロマンティック・ミュージカル映画。第89回 アカデミー賞最多6部門受賞。『ラ・ラ・ランド ブルーレイ』4,700円(ポニーキャニオン/ギャガ)

名作の土台には偉大な作品の数々があった。
夢に向かってひたむきな主人公の姿勢に強く惹かれました。ブルーレイ特典の監督インタビュー映像では、自身が様々な作品から影響を受けたという話を聞けました。数々の偉大な作品のエッセンスを取り入れつつも独自のアレンジを加えるというところに、良い作品にも様々な要素があるんだなと実感しました。

▲ペンタブといえば王道のワコム。マウスではできない微妙な操作もペンタブがあれば可能に。『Wacom Intuos Pro small』(Wacom)

紙とペンのように直観的な操作ができる。
写真編集はマウスでもできるのですが細かい部分の調整などはペンを使ってやった方がやりやすいので使ってます。絵を描く時も使えて便利です。慣れるのにも時間はかからずサッと使えるようになりました。

▲豊富なプラグインで初心者でも簡単にブログやウェブサイトを構築することができるオープンソースソフトウェア。『WordPress』(Wordpress.org)

痒い所にも手が届く。
過去にWixという無料ツールを使用したことはありましたが、拡張性の高さと国内シェア率が高くネットでも調べやすそうなWordpressを使ってサイトを構築してみました。無料で使うことも可能でしたが安定したサーバー運用を考慮してレンタルサーバーで有料版を使用しています。

▲シンガーソングライター、俳優、コラムニストなど幅広い活躍を見せる星野源のラジオ番組。深夜ラジオならではのディープなトークを聴くことができる。毎週火曜日25:00~27:00放送。『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)

音楽作りにプロも素人も関係ない
星野源さんのラジオは独特の優しい空気間と適度な?下ネタがいつも最高なのですが、中でもリスナーが作ったジングルを募集するコーナーが大好きです。素敵なものから本当にしょうもないものまで投稿されますが、いくつかは実際に番組内で使用されるところに感動しました。『モノづくりは誰でもして良いんだ』ということを強く実感させてくれるコーナーで、いつも楽しみにしています。

▲チルト式液晶画面のためさまざまなアングルで撮影することが可能なFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ。有効画素数2432万画素。『Nikon D750』(Nikon)

レンズ越しに素材と向き合える時間。
何年も前に購入したものの意外と重くて普段あまり使えてなかったのですが、モノと正面から向き合うことができる気がしたので今回のPuzzrialでのマテリアル紹介で写真が撮れるものに関しては基本的にこのカメラを使って撮ってます。

▲相澤いくえ作の、バカでも入れる東北の美大生が美術と真剣に向き合いながら成長していく物語。ビッグコミックにて連載中。第21回 文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品。『モディリアーニにお願い』(小学館)

創るときは誰だって怖いのかも。
僕がPuzzrialを作っている間、何度も『意味あるのかな』『見てくれる人はいるのかな』と手が止まりそうになっていたのですが、たまたまこの漫画に出会って読んでみたら、この漫画の登場人物達も彼らが創る作品に疑問や葛藤を抱きながらも真摯に向き合っていて『誰だって葛藤するんだ』と勝手に共感してとても力になりました。

▲高度な写真編集だけでなくデザインやイラスト制作も可能な画像編集ソフトウェア。『Photoshop』月額1,078円から(Adobe)

イラスト制作から写真編集まで
以前は写真編集というよりイラスト制作のために使っていました。僕は素人なので画像をよく見るといまいちな部分もありますが、ちょっとした色彩調整や質感の馴染ませなどは少しの知識である程度思い通りの編集ができるので今回便利さを実感しました。

編集後記

  • なんとなくイメージしていたインタビュー風景

ということで、2020年12月くらいから少しずつPuzzrialを作り始めて、2021年3月31日現在、ようやく人様にお見せできるくらいの形まで持ってこれたのかなと思います。
素人の僕なりに時間をかけた分、正直言って描いたイラストをSNSにアップするよりもドキドキしています。

今後、このPuzzrialを誰かが見てくれるのか、話を聞かせてくれる人がどれだけいるのかは全く分かりませんが、誰かの何かのキッカケになったら良いなと思います。

僕の元気とやる気が有る限り、今後ともよろしく御願いします!

このサイトを作るにあたって少しでも相談に乗ってくれたり話を聞いてくれた方々に心から感謝します。
美貴、海ちゃん、貴大、奥川、萌美、TAKUさん、SUGIさん、新谷さん、佑佳ちゃん、心さん、薫平さん、今川くん、馬場さん!
本当にありがとう!

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